1月のPMI指数が上昇 

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~今後の景気に期待感も~
 中華経済研究院は2月4日、台湾における製造業の購買担当者指数(PMI)※を発表した。これによると、昨年12月に50%の景気盛衰線を超えて以来、1月はPMI指数57.7%が上昇し続けている。昨年12月と比べると6.4%上昇しており、これは1月の新規受注、生産高、人材雇用、サプライヤー納期、原材料在庫推移といったPMI指数を構成する5項目が軒並み成長したことが原因。また2か月連続の成長とハイスピードで推移している。
 中華経済研究院の呉中書院長によると「1月のPMI上昇はある程度予期していたものの、これほどのハイスピードでの成長は予想外だった。PMI指数を構成する5項目の指数全ての成長だけでなく、6大産業の業績回復もめざましいものだった。特に電子・光学産業は9.9%と一番の伸び率だった」と、スピーディーなPMI成長に驚きを表している。呉院長は続けて「昨年7月以降、初めて6大産業すべてが成長し、今後、『電子・光学産業』をはじめとする6大産業すべての景気を楽観視している」と今後の台湾の景気の安定と上昇に期待感を示した。ただ、若干の懸念事項として、2月のPMIは同様にハイスピードで成長するのか、また、旧正月の休暇で勤務日数の減少による落ち込み幅にも注視する必要があるとした。
※PMI指数…購買担当者指数ともよばれ、製造業の全体的な景気状況を表す指標となっている。